地元の魚を集荷するだけでなく、県内は下関や萩、仙崎等で水揚げされた魚を当日中に市場へ集荷して、山口県内の小売店・飲食店のお客様を中心に安定供給しています。また、全国各地で水揚げされた新鮮な魚も集荷し提供していきます。美味しいと高鮮度にこだわりお客様のさまざまなご要望に、迅速かつ柔軟に対応しています。
市場で集荷された魚を時代と共に変化してきたお客様のニーズに合わせて丁寧に加工処理をします。人手不足によって商品化に遅れが生じることや、そもそも商品化を避けてしまう状況を少しでも打破できるようお手伝いしていきます。販路の縮小による魚価の低迷を防ぐためにも付加価値を高め、適正な魚価の維持を図っていきます。
昨今の魚離れの一つの要因として、「魚を知らない」人が多くなったことが考えられます。時代と共に魚に関わる人が少なくなってきていますが、この業界もやはり魚を知り尽くしている方が少なくなってきたと感じます。消費者の皆様にこれからもおいしく魚を食していただくためには今までに以上に魚の魅力を伝えていかなければなりません。そのためにも料理方法や食べ方等、魚食普及のためのより身近に感じる食の提案を発信していきます。
コンビニでも量販店でも会話をしなくても買い物ができる、情報化社会が進むにつれ近所付き合いが減り、人間関係が希薄化してきた世の中であるので、その時代に合わせて小売業界もより便利な形態にシフトしていったように感じとれます。この時代の流れは必然的であるとは思いますが、だからこそ活気が命である「市場人」としては、人と人との繋がりを感じる空間を提供しなければなりません。残り物だから値引きシール、ではなく会話の中で値引き交渉を行う、買い物する人にとってそれが楽しみだと、人と人とのふれあいの中で笑顔になってしまう、見て・買って・食べて・嬉しい朝市を開催していきます。
私たちのマーケットは人口減少化社会か、人口増加世界か、卸売市場の将来はどう捉えるかで方向性が全く変わってきます。市場を今後も永続的に運営するのが荷受の使命ではありますが、その使命を縮小し続ける中で粛々とこなしていくのか、または拡大市場に向けてアクティブに行動していくのか、今大きく問われています。私たちは豊かな水産物資源をグローバルな視点をもって「オール山口」として積極的に販路の拡大を図ってまいります。
2015年国連サミットで持続可能な開発目標(SDGs)が採択されました。これは間違いなく私たち水産業界にとっても大きな指針となってきます。私たちの海は私たちが誰よりも守っていかなければいけません。持続可能な社会の実現に向けてGoal 12(つくる責任 つかう責任)やGoal 14(海の豊かさを守ろう)を業界のCSRと捉え活動していきます。